【感想】 水葬銀貨のイストリア(ウグイスカグラ)
尊厳破壊による正しいブラコン妹の作り方。
「これまでの人生を思い返してみても……誘拐されたり、監禁されたり、お父さんが殺されたり……大好きな人と、離れ離れになったり……沢山、不幸な出来事がありました」
不幸を語る、彼女の瞳は。
震えることなく、いつも通り過ぎて。
「――どれも、間違いなく自分のことなのですが、どこか他人のことのようにも思えてしかたがないのです。だから、私は普通に生きていられるのでしょうね」
紙の上の魔法使いに引き続き妹ゲーでしたね(何ひとつ嘘は言っていない)。
登場人物たちの感情がクッソ重いので「ああ^~いいですわよこれ^~❤」と微笑みながら読み進められました。魔女こいにっきといい、自分は憎悪とかクソデカ感情が渦巻いている作品が好き過ぎる。
相変わらず誤字脱字誤植が多すぎるせいで中央値-5点されてそうな作品ですが、自分は性癖にダイレクトアタックされたので良かったです。尊厳破壊系が好きな方にはオススメの逸品です。尊厳破壊系って何だよ。
『水葬銀貨のイストリア』読了。既に詰んでいる主人公、妹を強制された女の子、頭のネジが緩んだ妹、拷問され続けてきた少女、虫ケラ以下のゴミクズ親父、外道、正義の味方になりたかったんだ。極大のクソデカ感情を有する登場人物たちにより紡がれる悲劇と犠牲の物語――ハッピーエンドを、約束しよう。 pic.twitter.com/vPocw6knTn
— みとす@甲21提督 (@mitosser) February 2, 2021
いやあ良かった。お気に入りはクソ親父。敵味方の全陣営から「後で始末しよう」と全会一致させる程のゲス。絶賛放映中のひぐらし業でも古手梨花が相当な尊厳破壊を強いられていたが、よりDirectに尊厳破壊を邁進した悪役の鑑。犯罪係数Over300。執行対象です。慎重に照準を定め対象を排除して下さい。 pic.twitter.com/3uNF52dVXC
— みとす@甲21提督 (@mitosser) February 2, 2021
お兄さんお兄さんお兄さん!心という器は…ひとたび…ひとたびひびが入れば二度とは…二度とは…。そんな心を木っ端微塵に砕かれた少年少女の頑張り物語。いつかは、やがていつかはと、そんな甘い毒に踊らされ、一体どれほどの時を戦い続けてきた? だが重ねて言おう――ハッピーエンドを、約束しよう。 pic.twitter.com/2pAhhA15yh
— みとす@甲21提督 (@mitosser) February 2, 2021
あと、登場人物たちが軒並み主人公の英士くんに対して「勝手に死ね」って言ってくれるのが優しさに満ち溢れていて僕は感動しました。英士くんに厳しい世界。世の中捨てたもんじゃない。いや本当に英士くん可哀想過ぎてかなり応援してしまった。頑張れ。超頑張れ。ハッピーエンドを信じて! ~Fin~ pic.twitter.com/QDZ0kpy38w
— みとす@甲21提督 (@mitosser) February 2, 2021
昨日発売の『紙の上の魔法使い/水葬銀貨のイストリア』のサントラもちゃんと買ってきましたですわよ。わざわざ秋葉原まで足を運びましたわよ。 pic.twitter.com/sMJBw071q9
— みとす@甲21提督 (@mitosser) January 30, 2021
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