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【感想】 fortissimo EXS//Akkord:nachsten Phase


 「ただ信念を貫くために闘い、敗れて行ったあいつらの“強さ”を……ぜんぶ、てめぇにぶつけてやるよッ!」
 「消えちまったお前らの想い……全部、俺が『戻して』やらあああぁぁぁーーーっ!!!」
 「―――『高次領域展開・魔術兵装(セカンドアクセス・ゲート・オープン)』―――ッ!!!!」

 「何―――? その“能力(チカラ)”は――――――!?」
 「行こうぜ、みんな―――ッ!!」
 「―――『復元する世界 蘇りし記憶(ダ・カーポ カーテンコール)』―――ッ!!!」


はい、もうご理解いただけたかと思いますが、どの角度から見ても紛うことなき厨二です。
かのCIRCUSとブロッコリーによる共同展開ブランド La'cryma が奏でる厨二版ダ・カーポ、とくとご覧あれ。

余談ですが、本作『fortissimo EXS//Akkord:nachsten Phase』は、過去作『fortissimo//Akkord:Bsusvier』『fortissimo EXA//Akkord:Bsusvier』に18禁シーンや個別ルートが追加された完全版となっております。18禁版が出るであろうことを、この私はあらかじめ予測していました。CIRCUSにはよくあること。さもありなん。

・fortissimo EXS//Akkord:nachsten Phase
http://lacryma.info/fortissimoexs/


【シナリオ】 A-
導入部のあらすじ。本作の主人公で、何の変哲もない高校生であった芳乃零二は、ある日突然にオーディンとやらが創造した概念魔術空間である『悠久の幻影(アイ・スペース)』において『戦略破壊魔術兵器(マホウ)』を有する『召喚せし者(マホウツカイ)』同士が殺し合って互いの魔力を奪い合う『最終戦争(ラグナロク)』という儀式に巻き込まれてしまい、初っ端から自分に惚れているらしいクラスメートの少女に命を狙われましたが、あわやというところで桜の木の精霊かつ零二の戦略破壊魔術兵器であるサクラが零二を救うため華麗に参上するやいなや超必殺技『穢れなき桜光の聖剣(レーヴァテイン)』で敵の少女を前方丸ごと消し飛ばしました。一文にまとめると十四歳的な単語が多すぎて何が何やらですが大体合ってる。

つまり、要約すると、異空間で異能力者がバトルロイヤルする王道です。
著名なエロゲ作品で例えるならば、11eyesDies iraeFateするD.C.です。
さて、一片の誤解もなく十全に、おわかりいただけただろうか?(暗黒微笑)(cv鳥海浩輔)

用意されているシナリオは少々長めの共通パートからのサクラルート(一周目強制)、紗雪ルート、紅葉ルートの三分岐で、各ルートとも読み終えるのに5~6時間ほど要するため、ボリューム的には中々の満足度。また、某Dies iraeで腐るほど聴いた覚えのある美声を発する本作のラスボスことオーディンさんは、某Fateの慢心王のようにルートによっては即・退・場、などといったことはないのでご安心下さい。全てのルートで圧倒的な戦力差を見せつけられるよ、やったね零二ちゃん!天地創造の(グン)――神槍(グニル)――!!

シナリオに関しては、厨二なノリを堪能するという一点に絞れば、つまり、細かいことを気にしなければ特に問題なく楽しめるかと思います。その“細かいこと”の最たるものは文章面にあり、冒頭の台詞からも見て取れるように、とにかく“――”が多用されるので読んでいてクドいと思うことがしばしば。特に戦闘場面では零二の一人称視点でも他キャラの三人称視点でも、地の文に“――”と“!”が頻発するハイテンションっぷりなので、例えば正田卿こと正田崇氏のような落ち着いた厨二文章を求める方や、竜ちゃんこと竜騎士07氏のような魂が叫んでいる厨二文章が苦手な方は、本作の文章が少々鼻につく可能性が否めません。フォルテシモを十全に満喫するには、考えるな感じるんだ――!

しかし、海美に関してだけは指摘したい。『決断』するやいなや某ベアトリーチェさんのような下品べらんめえ口調に変貌するのはいいのですが、「ざぁんねん、海美は反省なんざしませぇ~ん!」という台詞までオマージュする必要はあったのでしょうか。何の脈絡もない上に、こんな竜ちゃん特有の頭のおかしい特徴的な台詞は偶然被ったとは思い難い。……というか、その場面を含めて、何箇所か文体が序盤や終盤とは明らかに異なったので、複数シナリオライターの弊害なのかもしれない。中盤の一部で読点が変な位置に打ってあるなど、似たような現象は2007年版Dies iraeでもあったので、別段フォルテシモに限った話ではないですが、気になったので一応。

ともあれ、オーディンさんは格好良いと思いました(小並感)。


【キャラクター】 A
主人公・零二は厨二ゲーでは珍しく竹を割ったような性格なので新鮮さからも好印象。ヒロイン勢については、日本生まれの日本育ちなのに「Auf Wiedersehen」がキメ台詞である紗雪さんが本作で最も厨二病だと思います。おたくの妹さん、厨二を患ってるよ…。そして、個人的に気に入ったのは紅葉。処女のくせに言動がエロいんだよ、紅葉は、最高です。……サクラ? あっちでまお太と遊んでればいいのではないでしょうか(酷い)。

何より、オーディンさんは格好良いと思いました(小並感)。白状しますと、序盤では結構冷めた目で戦闘シーンを眺めていた自分ですが、終盤ではオーディンさんの台詞と一緒に「天地創造の神槍(グングニル)」と呟いておりました。あの構えは厨二心の琴線に触れるといいますか、PSP版Dies iraeを同時進行中であったが故に、より一層その美声に酔いました。最高や…。


【システム】 A-
良い点 数多くある主題歌および戦闘BGMの悉くが凄まじい厨二
悪い点 戦闘演出が安っぽくて単調に過ぎる

前者は最高にブラボーであり言うこともないので、後者について。戦闘場面での演出が、攻撃カットイン(厨二ゲーではお馴染みの剣閃や光線など)の単純な振動と明滅に終始していたのが厳しい。魔法使いの夜のような頭のおかしい(※褒め言葉)クオリティは求めませんが、せめてDies iraeに近いレベルは再現して欲しかったところ。しかし、攻撃カットインの連続と共に音声を流すという演出は簡易なアニメを観ているようで好印象。やはり惜しむらくは、攻撃カットインも他作品と比べて動きがないので安っぽいところか。攻撃エフェクトとは言いがたい。ここらは技術屋の皆さんの頑張り次第なので続編に期待。


【総評】 A-
どう見ても厨二版ダ・カーポです。本当にありがとうございました。

島という舞台と桜の木、芳乃という苗字とサクラという名前、さらにうたまる、アルキメデス、マホウツカイ等々と、『D.C. ~ダ・カーポ~』を彷彿させるファクター満載でありながら、十四歳な世界観を疾走する本作は、まさに厨二版ダ・カーポと形容して然るべきでしょう。それは自分の原点とも言えるべき十年前の葉鍵二次創作SSのノリに他ならず、一部の古参エロゲマイスターを強制的に『復元する原初の世界(ダ・カーポ ゼロ)』。サクラがだよもん星人な時点で既に懐かしさがクライマックス。貴島煉瓦さんの『Kanon アナザーストーリー WONDERTHREE』で通じたならば、そこの貴方は完全に類友です。

何にせよ、フォルテシモ。Dies iraeFateなどの厨二ゲーとはまた別ベクトルの厨二成分を補充でき、日常シーンが面白く可愛く微笑ましいのが評価点。刹那や水銀のような声でいらっしゃるオーディンさんも至高と信ずる。そして何よりも――エロシーンは厨二ゲーにおいて他の追随を許さない圧倒的エロさでした。抜きゲー的な文章、実に結構。素晴らしい。認めざるを得ない。エロゲーとはかくあるべき。

続編の製作が決定しているようなので座して待ちます。
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生後二年から様々なゲームを節操無くプレイし続け、どこに出しても恥ずかしいゲーマーとなった社会人。救いようのないエロゲマイスターだと近所の奥様方の間では評判。

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