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【感想】 穢翼のユースティア


「あたしは教えて欲しいんだ、人生の意味ってのをね。殺して殺して殺し回っていれば、
 いつか誰かが教えてくれるんじゃないかと思ってるんだが、カイムはどう思う?」


・穢翼のユースティア
http://august-soft.com/eustia/

某RPGシリーズに「生まれた意味を知るRPG」という固有ジャンル名の深淵がありましたが、そのベクトルに則ると『穢翼のユースティア』は「生まれた意味を知るADV」になるのでしょうか。ヒロインの名前が「ティア」と一致しているのも天使様のお導きに違いありません。また、某RPGのニンテンドー3DS版は2011年6月30日に発売予定です、とシリーズファンとして布教します。自分は買いませんが。

ちなみに、「生きる意味を見つけるRPG」という真実もありますが、あちらは携帯電話用アプリケーションゲームとして世に生み出されて爆死なされたものであり、自分も未プレイなので知りません(どうでもいい)。


【シナリオ】 A
オーガスト、正直スマンカッタ。

自分の中でのオーガストが『月は東に日は西に ~Operation Sanctuary~』で止まっていることもあり、今まで“オーガスト=シナリオが薄いキャラ萌えゲー(エロは良いよね)”というオーガスト像を胸に抱いていましたが、『穢翼のユースティア』はそのふざけた偏見をぶち壊してくれました。「固定概念だな」と法月のとっつぁんに暴力で指導されるレベル。痛み、恐怖、悔恨……顔から血の気が失せ、胃が痛くなるような感覚を決して忘れるな。どちらかと言うと、今作で大きな方向転換を試みた感があるので、従来のオーガスト像はさほど間違ってない気もしますが、それはそれ。オーガストはやれば出来る子だったということを素直に認めたい。

さて、オーガストの評価が上方修正された『穢翼のユースティア』ですが、実際の内容がどの程度だったかと言うと、目を見張る尖った部分はないものの、実に無難で堅実な作りの良作、といった印象。なにその抽象的な評価と言われそうなので(今に始まったことではないゾ)、たまには具体的な内容に触れたことを書きたい。本作の話の本筋は“プロローグ→一章(フィオネ)→二章(エリス)→三章(コレット&ラヴィリア)→四章(リシア)→五章(ティア)”という流れであるが、各章では選択肢によっては本筋から分岐し、その章において該当ヒロイン(括弧内のヒロイン)とのエンディングを迎えるという構成――有名所(注:偏見)では『Steins;Gate』『G線上の魔王』などと同様のプロットであり、これはシナリオのメイン(正史)とサブ(if)がはっきり区別されていて解りやすい。つまり作品の根幹が明確でプレイヤーが混乱しない。これが先の無難で堅実な作りという印象の理由の一つ。

続いて、肝心のシナリオ。真っ先に思ったのは声優豪華すぎワロタ。いやそれはシナリオ関係ない。関係ないが声優が豪華であることは、声フェチというか声ミーハーな気がある自分にとっては、その作品のキャラクター、ひいてはシナリオを彩る個人的な評価プラスポイントであり、決して見逃せない重要なファクターである。唯一の欠点は声優さん自身が有名なため抜き難いや何でもない。余談だが、ヒロインに某軽音楽部アニメの澪さんがいらっしゃる、ような……表名義を隠す気は微塵もないようなので、今後のメディアミックスに期待したい。

閑話休題。シナリオの話でしたね、うん。本作のシナリオは、各章で各ヒロインについて掘り下げる――各ヒロインに関する何らかの事件が起こり、主人公が解決することでヒロインとの仲を深める、といった王道展開。先の構成では、最終章において、それまでの章のヒロインが空気になるパターンが多い(事実、『Steins;Gate』でも前章までのヒロインは終盤空気だった)のですが、本作では出番が用意されていました。皆無ではありませんでした。主人公の名前がカイムだけに。黙れ!
個人的にグッドだった部分は、最終章でそれまでのヒロイン全員がカイムの味方につくのではなく、一部は対立させたところ。物語のクライマックスで、今までに関わったキャラクターたちが助けに駆けつけてくれる燃え展開も良いが、その逆も悪くない。誤解やすれ違いから真実を知らない仲間が敵対する展開は、普通なら主人公視点から見て浅慮に映るところが、今回ばかりはカイムのヘタレっぷりから生じた当然の帰結、自業自得なのも珍しい。長い目で見ればトゥルーエンドだけれど、部分的に見るとバッドエンドだろ、あれ……あーん!ルキウス様が以下略!

落とし所(ノーヴァスアイテル的な意味ではない)としても妥当、無難、王道の範疇だったのでグッド。
だが、ヒロインが牢獄民に陵辱されるシーンがないのは絶対に許さない(人格を疑われる発言)。


【キャラクター】 A
べっかんこう氏、正直スマンカッタ。

自分の中でのべっかんこう氏が『月は東に日は西に ~Operation Sanctuary~』で止まっていることもあり、今まで“べっかんこう絵=ヒロインの顔が同じ判子絵(エロは良いよね)”というべっかんこう像を胸に抱いていましたが、『穢翼のユースティア』はそのふざけた偏見をぶち壊してくれました。「固定概念だな」と法月のとっつぁんに暴力で指導されるレベル。各キャラで立ち絵の顔の向きが違うとか、そういう単純な描き分けの部分だけではなく、全体的に上手くなっておる――というか、八年経ってればそりゃあ変わるか。某鍵の絵師さんだって変わったもの。いやはや申し訳ない、夏コミではロケット野郎に並ぶのもワンチャンある。

絵の話はさておき、登場人物について。冒頭で人生の意味うんぬんに触れましたが、主要人物が漏れなく自分の生きる意味について葛藤しており、立場によってその在り方も十人十色でキャラ付けされてるのが好印象。終盤に至っても、エリス、コレット&ラヴィリア、リシア、ジーク、ルキウスらとは異なり、カイムとフィオネは未だ定まらずに揺れているのもキャラ付けされていると言えるか。まあ、カイムは各章でヒロインに生き方を説教する割に、最後の最後まで自分自身はブレているというヘタレ具合であり、見ていてイライラしたけれど、それはそれ。ティアはアホの子だし、アイリスは可愛いし、ガウさんみたいな狂戦士キャラは大好物だし、アイリスは可愛いしで良いと思います。だが、ヒロインが牢獄民に陵辱されるシーンがないのは(以下略)。


【システム】 A
文句なし。基本システムも音楽も実にグッド。サントラ欲しいです。
どうでもいいが、緊迫したシーンのBGMである「Heavy Strokes -ヘヴィ・ストロークズ-」が、シュタゲの同様シーンで流れる「Assailant」とメロディが酷似していて吹いた。慣れるまで黒羽に襲われてるんだか、ラウンダーに追われてるんだか集中力を掻き乱されたのは自分だけではない……はず。


【総評】 A
高水準の異世界ファンタジー作品(陵辱はないよ)。

内容については上で述べた通りなので、改めて言うことも無し。様子見している方は購入をオススメ。少なくとも、同日に発売された大なんとかよりは満足できた。ジャンルが果てしなく違うので比較するのもアレですが。
ちょいダーク成分が含まれた異世界ファンタジーは大好物であるがゆえ、オーガストは今後もユースティア路線でやって頂けると非常に嬉しい。あと、できれば和姦以外の調味料も加えてくれると世界観に味が出てですね。いや、だってさ、スラムと半一体化した牢獄という最低層な舞台でありながら、浮浪者に無理矢理というシーンがないのは逆に不自然ではなかろうか。娼館という要素ももっとエロ方面で有効活用すべきではないか。だめですか。そうですか。

次回作も似たような作風なら購入確実。
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