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【感想】 CROSS†CHANNEL~In memory of all people~(Xbox360)




「結論から言うとー、君は引き金を引いていい。その権利があるよ、霧には」
―――受け入れよう。
―――俺は今また、霧を食べようとしているのだから。
―――代価を支払おう。
―――さあ霧、俺は命を賭けたぞ。
―――全力で来い、後輩。


2003年9月に発売され、稀代の名作と謳われて久しい『CROSS†CHANNEL』が、オリジナルライター“ROMEO TANAKA(田中ロミオ)”直々に筆を執った新規シナリオ他を追加し、Xbox360専用ソフトとして再登場。「美しいものを愛でる気持ちで、Hな悪戯をするんだ」と僕らに学校では教えてくれない大切なことを教えてくれたエロ界の匠、黒須太一に再会できるという喜びに咽び泣き、身体中の穴という穴から汁を垂れ流すファンが続出する事案が発生し、かくいう自分もその中の一人でありました。七年強の時を経て、今もヤングアダルト(酸いも甘いも知っている男の中の男。黒須太一の提唱する理想の大人像。そつなく仕事をこなし部下から慕われ、上司でさえも萎縮してしまうスーパーエリート。そして週末はビーチでもアバンチュールで都会の喧噪を忘れ、夜は書斎でバイロンの詩集を黙読しつつコニャックを楽しむ。)となるべく自己研鑽を続けている我々に、師匠の勇姿を再びお見せ下さい――などと、意味不明の供述を繰り返しており、警察では精神鑑定も含め動機の解明にあたる方針です。


【シナリオ】 A+
「こちら、群青学院放送部。生きている人、いますか?」

本作、Xbox360『CROSS†CHANNEL~In memory of all people~』は、原作であるPC『CROSS†CHANNEL』の移植版として2004年・2010年に発売されたPS2・PSP『CROSS†CHANNEL ~To all people~』をベースに、さらに「ANOTHER STORY」「AFTER STORY」の二種類のシナリオと新規CG・曲が追加された最終移植作。PS2・PSP・Xbox360版は全年齢作品(仮)であるがゆえに、本編では原作PC版の一部シーンが見えざる神の手により検閲されておりますが、代わりにエピローグなどが書き加えられており、原作ファンにも納得の出来となっております。しかし、Xbox360版の「AFTER STORY」は性的に完全にアウトだこれ。


・本編
「たまにさ、周囲の人間のこと、どうでもいいって思っちゃうことってない?
 俺はたまにある。たまにね。けど……完全にそうなったらおしまいだ。頑張って生きないとな。
 少しでも奴らに尻尾を振って、あの普通の人とかいう連中に、媚びをうってでもさ……生きんと」


「歴代エロゲ最高傑作は何か?」という不毛な話題になると、未だに必ず名が挙がるのが本作。
かの『月姫』『Fate/stay night』といった有名作で膨大なファンを有する奈須きのこ氏でさえ自身のブログ「絶対に超えられない壁として君臨する作品」として絶賛するだけあり、発売から八年が経過した今プレイしても
「セ シ ボン!(とっても素敵だ!) セ シ ボン!(とっても素敵だ!)」と穿くものも穿かずにスタンディングオベーション(MASTURBATIONではない)するプレイヤーが後を絶たない。というか自分だった。イクッ。俺はぴーんと反った。そして芋虫のように床を這いずり回った。胸が痛かった。というか、俺が痛かった。

いやあ、無理だったわ。「余裕だわー。既に内容を知っているから感動攻撃というボディーブローを受けてもマジ余裕だわー」と調子乗ってたけど、霧ちんルートで一撃ノックアウトされたわ。無理無理無理。元エロゲを読んどる気がせん。そんな気分はバキの郭海皇。自分に打ち克つのは克己って書くくらいで難しいナァー!
また、余談ですが、奈須きのこ氏と、最近のアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』で有名な虚淵玄氏は『探偵オペラ ミルキィホームズ』も絶賛しておりましたので、是非とも(まったく『CROSS†CHANNEL』と関係ない)。


・ANOTHER STORY
Xbox360『CROSS†CHANNEL~In memory of all people~』、追加シナリオの一。
追加シナリオではありますが、その実態は新規シナリオではなく設定資料集に掲載された短編小説「CROSS†’CHANNEL」、通称トモダチの塔を本編同様にゲーム化したもの。つまり、一部のプレイヤーからしたら既存シナリオということですが、立ち絵・音楽がつき、またボイス・CGは新規に収録されているので、「その筋書きは、既存のものだが。役者が良い。至高と信ずる。ゆえに面白くなると思うよ。」。かなりエグイ物語となっておりますが、本編で明かされなかった幾つかの謎が解明される話であるので、この追加シナリオと本編がセットで収録されて『CROSS†CHANNEL』は完成したと言えるのかもしれません。ミキミキ・ペロ・ペーロ。


・AFTER STORY
Xbox360『CROSS†CHANNEL~In memory of all people~』、追加シナリオの二。
今度は正真正銘、Xbox360版のために描き下ろされた新規シナリオまさかのエロギャグ。
文量の分量はおよそ“本編:アナザー:アフター=8:0.5:1.5”となっており、中々のぼりうむですが、まさかの下ネタ満載のギャグストーリー。どれくらいエロ専かというと、本編はPS2・PSP版と同内容なため、ハードの表現規制の問題から「スカートがめくり上がらない」「自主的におっぱいを触るなどができない」などと自粛していましたが、描き下ろしのアフターストーリーはXbox360という規制が多少は緩めなハードであるゆえ、ヒロインにノドチンコ、ポコちんといった健全ワードを連呼させたり、小電マで(全年齢的に)絶頂させたり、抜かロク(抜かずに連続セックス6回)を強要したりと、いわゆるひとつの自分がゴミであることを自覚していなければならないのです。違う、そうじゃない。僕らが追加シナリオに求めていたのはエロギャグじゃない。本編同様に、メッセージ性に溢れた心震わす感動大作なんだ。などと主張する反面、内心を黒い欲望ではちきれんばかりにさせる俺は、有り体に申しまして死んでいい。


【キャラクター】 A+
自分が最も尊敬するエロゲ主人公は、黒須太一その人である。
特に物語終盤。「たった一つのもの」以降。痛みに耐えてよく頑張った。感動した。
やっぱ太一はすげぇや、と学び舎の屋根の上から金属バットを放り投げるレベル。
また、昔は太一を一方的に敵視する霧ちんが好印象ではなかったのだけれど、改めてプレイするとブヒる。
経験値MAXのミキミキも好きなんだけど、今現在の自分は霧ちんを愛奴隷に指定したい所存である。それは男の悲しいサガであり、思考とは別の奥深い領域から発生してくるどうしようもない衝動であり雨にも風にも負けない。フラットなボードに対するそんな私の啓蒙というのは、いわゆる一つのメイクドラマなのだと言えよう。


【システム】 A
強いて不満点を挙げると、文章送りで音声が止まってしまう点は設定で変更できればよかった。
また、シーンスキップ機能は既読シーンの中に追加の未読文章があっても飛ばしてしまうことや、
「CROSS POINT」においてループする際、バックログとして取得する文章にバグがあるのが頂けない。
例えば、見里→冬子→霧の順で進行した後、再び冬子をプレイして何の進展もしないループをした場合、
バックログとして最後にストーリーが進行した霧ルートの終盤を取得してしまう現象が見られた。
いや、まあ、わりとどうでもいいんだけど、微妙に気になった。後は大丈夫です。


【総評】 A+
結論を最初に言うと、七年強の時を経て読んでも『CROSS†CHANNEL』は文句なしの傑作。
Xbox360版は、原作未プレイ、もしくは大分昔に原作のみプレイして記憶が曖昧な方にはオススメです。
(無論、移植版でカットされたシーンも多々あるので、原作未プレイの方は余裕があれば原作もプレイ推奨)
昨年にPSP版をプレイした方は、前述した追加シナリオのためだけに買うなら、ある程度は覚悟するべきですが、ワタクシ、真の田中ロミオTHEファンであるならば、 皆様「少なくともこのXbox360版の追加シナリオは、希望がある」 自分「絶望を確認することしかできないかもよ?」 皆様「絶望を確認するという希望がある」 という心意気で購入プレイして頂けると信じて疑いませぬゆえ。そして、たとえ裏切られたとしても、「裏切らないことが、信頼の条件か?」と太一ズム(造語。太一的思考のこと)を発揮してくれることでしょう。

余談ですが、原作と移植版でどの程度の差異があるのかというと、一例としてこんな感じ。

・PC版
太一「レモンと砂糖と卵白と」
太一「……僕の可愛い二億匹の小さなワンダフルライフたち」


・移植版
太一「レモンと砂糖と卵白と――」
太一「それだけです」
見里「何か言いかけてませんでした?」
太一「言えません」
見里「なぜです?」
太一「アイスの材料に、通常のもの以外に体液を用いたなんていう変態的な行為を
    示唆する内容のセリフを繰り出そうと思ったんですが自粛しました」


他にもメタ発言満載で改変されているため、ある意味で移植版は原作より面白い。
表現上、シリアスなシーンがギャグになっていたり、言葉足らずだったりするのが欠点ですが、そこらへんが気になった方は是非とも原作『CROSS†CHANNEL』もプレイしてみてくださいな。
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comments

ありがとう

よくみました
トモタチの搭が出るのか。。。。
まあAFTERがエロのギャグならちょっと残念ですねw

No title

どうもどうも。
AFTERがエロギャグオンリーだったのは確かに残念でしたね。
シリアス成分はトモダチの塔で補完しろということですね、わかります。

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みとす@ミトシィ

Author:みとす@ミトシィ
生後二年から様々なゲームを節操無くプレイし続け、どこに出しても恥ずかしいゲーマーとなった社会人。救いようのないエロゲマイスターだと近所の奥様方の間では評判。

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