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【感想】 ChuSingura46+1 -忠臣蔵46+1-


 「なぁ? 直刃? 僅か五十人足らずの我等がたとえ、
  仇討ちの後に腹を切って命を散らせたとしても。そんなことは些細なことだ」
 「だが、我等の行動が後世の人間の希望になるのなら、素晴らしいことじゃないか?」
 「その素晴らしさを直刃? お前にもっと元の世界で伝えて欲しい」
 「我等のような馬鹿で、剣以外では訴えることの出来ない不器用な人間がいたことを」
 「そんな侍が存在したことを……」



エロゲ道とは、積む事と見つけたり。(これまで未プレイだった言い訳)

いやさ、お待ち下され。発売から一年以上も経過していることもあり、「えっ、今更?」とお思いになられる同志が大多数とは思われますが、皆まで言いなされるな、まずは話を聞いて頂きたい。知ってはいたのです。『ChuSingura46+1 -忠臣蔵46+1-』という、2013年の作品で評価の高いエロゲが存在したことを。買ってはいたのです。初回限定版は逃しつつも通常版の新品を。しかし、そのまま時の流れに埋もれていたのです。何故か――端的に言うと見くびっていたのです。「そちの言う歴史上の人物を女体化した作品は往々にしてキャラゲーであり、シナリオは二の次であろう?(下卑た笑い)」と思っていた時期が自分にもあったのです。
そう、つまり――……、……ええと、その……だから、あの……変事失態でございますぅ!!(切腹)

そんな江戸時代に乗り遅れること甚だしい本記事ですが、皆々様に『ChuSingura46+1 -忠臣蔵46+1-』が如何に魂込められた作品であったかを布教したい。ご城代こと大石内蔵助という人物のデカさ(おっぱいの大きさに非ず)というものを余すことなく伝えたい。まあ母娘共々おっぱい最高だがな!(変事失態というより変態)

・ChuSingura46+1 -忠臣蔵46+1-
http://inre-soft.com/index2.html


【シナリオ】 A+
 「よいか! 皆の者!」
 「我等が狙うは唯一つ!」
 「不倶戴天の仇! 上野介の御首を頂戴すること!」
 「それが、亡き殿のご無念を晴らす唯一の手段!」
 「そして、それこそが!」
 「我等の悲願であるぞ!」


さて、本作がどのような作品かというと、『ChuSingura46+1 -忠臣蔵46+1-』というタイトルの通り、言うまでもなく忠臣蔵(元禄赤穂事件)を元ネタにした、同人あがりの商業サウンドノベルであります。これで忠臣蔵ではなく新選組や鬼女紅葉伝説が元ネタだったりしたら逆にびっくりだよ。ちなみに『北向山霊験記 戸隠山鬼女紅葉退治之伝』をモチーフにした同人ゲームに『幻想のアヴァタール』という素晴らしい作品がございますので、興味のある方はこちらからどうぞ(惚れ惚れするほど違和感のないナチュラルかつスマートな布教)。

そんな本作、お約束と言いますか、あくまで男性向けPCゲームという枠組である結果、冒頭で言及した通りに赤穂浪士の歴々を筆頭に大半の登場人物が女体化しているのはご愛嬌。エロゲの摂理。しかし、侮る無かれ。武士娘に夜の討ち入りヌキヌキポンするだけの作品かと思いきや、蓋を開けてみれば、「どれほどの資料を読み漁ればこれだけの作品を――!」とキルアも戦慄するレベルでございました。インタビュー記事によれば、優に100冊以上は読み漁ったとのことです。侮っていたのは自分だったという事実に切腹を禁じ得ない。むしろ女体化したことで史実の結末(どうせみんないなくなる)への感情移入度が増す可能性もなきにしもあらず。今わかりました。やっぱりおっぱいは正義だったんですね。

肝心のシナリオですが、本作は第一章『假名手本忠臣蔵編』、第二章『江戸急進派編』、第三章『百花魁編』 、第四章『仇華・宿怨編』、第五章『刃・忠勇義烈編』の全五章構成であり、元々同人版では第三章までの各章を単品で販売していたことからもクッソ長いのが伝わると思います(嬉ション)。某ひぐらし・某うみねこ同様に、大体、各章8~10時間かかります。堪能できるよ。やったね直刃しゃん。

以下、各章における雑感(ネタバレあり)。

①第一章『假名手本忠臣蔵編』
 「よいか! 正義は! 我等! 赤穂にあるぞっ!」

第一章は副題の通り、忠臣蔵を忠実に再現したらしいお話。らしい、というのも自分は忠臣蔵というものに疎く、書籍を読んだこともなければドラマも見たことがない、かろうじて知っているのは小林幸子さんのポケモン曲から赤穂浪士は四十七人ということだけあり、肝心の内容については「どっかに討ち入ったんでしょ。知らんけど」的な歴史の偉人に対しては余りにも不敬な認識。そんな一般教養に欠けた自分が忠臣蔵を題材にしたエロゲにドハマリしてアヘ顔ピース感想記事を書いてくる程なので、この第一章(ひいては假名手本忠臣蔵)がどれだけ面白い魅力的な物語であったか知れようというものです。

内容としては、現代から300年前の赤穂にタイムスリップしてしまった主人公・深海直刃が、最終的に赤穂浪士の一員として吉良上野介を打ち取る、という王道ストーリー。一章ヒロイン担当の我等がご城代、大石内蔵助はおっぱいのついたイケメンであり、初めて昼行灯モードを見た時は「ちょっとぉぉぉ!誰か突っ込めよぉぉぉ!身体縮んだぞオイぃぃぃ!」と江戸時代風(誤解)に違和感を指摘していた自分が、途中から「まあ、ご城代だからな……」と忠実な家臣に変貌してしまうレベル。あんな偉人を目の当たりにしては現代人の直刃しゃんがドハマリしてアヘ顔ピース晒すのも致し方ない。ご城代マジご城代。でも大石内蔵助の晩年の歳って(突如、背後から何者かに斬り付けられフェードアウト)。

②第二章『江戸急進派編』
 「武士道とは……」
 「死ぬ事と見つけたり……」
 「や、安兵衛さん……?」
 「オレも小平太のように……」
 「本当の武士になれましたよ……ね……?」


討ち入り後、迂闊だったねぇと刺客にぶっ殺された直刃しゃんが目覚めると、そこは元禄十四年の赤穂でした。まさかのループものでした。その発想はなかった。自分はループもの大好きな人種(厨二脳)なので、この時点で神ゲー認定した節があるのは否めません。第二章は、前回の記憶を元に、単身で吉良上野介を討とうとする直刃しゃんが江戸詰めの堀部安兵衛さんに昼も夜もシゴカれる話。まあ、前回の記憶がないご城代に強制失恋した手前、安兵衛さんに惹かれちゃうのは分かるのですが、毒を抜いてもらうのは下劣畜生、邪見即正の道理。そんな直刃しゃんですが、前回はご城代、今回は安兵衛さんに修行してもらったので大分強くなりました。やはりループものの醍醐味は、周回を重ねるごとにパワーアップすることに尽きる。また、安兵衛さんもご城代に負けず劣らずおっぱいのついたイケメンっぷりなので惚れる。台詞がいちいち男前なんだなあ。桐谷華さんの本気を見るのです!

③第三章『百花魁編』
 「あふ時は、かたりつくすと思へども……」
 「別れとなれば、残る言の葉……」


善戦空しく討ち死にしてしまった直刃しゃん、さすがに三周目はやる気ゲージが底をついてしまい、オレはもう戦わないと悟空が死んだベジータ状態になってしまいました。そんな中で初っ端からご城代に目をつけられた上、練習試合でご城代から一本取ってしまう展開には正直笑った。どうですか、ご城代、自分が教えた技で弟子に負ける気分は、ってそれは新八の台詞だった。まだ早かった。第三章のヒロインはご城代の娘さんである大石主税さんですが、前回、あれだけ直刃しゃんを目の敵にしていながら、開幕直後にフォーリンラブしてしまう乙女モードな松之丞殿には赤穂の大草原。ここにきて初めておっぱいのついたイケメンではないヒロインらしいヒロインの登場です。そうだ、これはエロゲだった。忘れていた。危ない危ない。しかし、松之丞殿には悪いですが、やはり第三章の見所は何と言っても眼帯天然痴女バーサーカー侍たる新八さんのエントリーでしょう。赤穂浪士を差し置いて人気投票トップの座に輝いてしまったサディスト侍は役者が違った。ノータイムでエッチ選択肢をクリックして昇天(二重の意)させられたのは自分だけではないはず。そして、討ち入り後の直刃しゃんと新八との一騎打ちは私的に本作でも屈指の名シーン。新八に伝授した巻き上げを使われて窮地に陥るだろうとは予想していましたが、その状況すら読み切って打ち勝った直刃しゃんは、もはや冒頭でバルドスカイとかパルフェとか熱弁していたエロゲマイスターの面影は微塵もない、自他ともに認める立派な侍でありました。勝ったッ! 第三章、完ッ!

④第四章『仇華・宿怨編』

 「この勝負! 貰った! 無念にも散った上野介とその家臣に捧げる!」
 「この私が!」
 「私が歴史を変える!」
 「今こそ見失っていた光を我が手中に!」
 「正義こそ!」
 「正義こそ! 吉良に有りぃぃぃぃぃぃっ!」


せっかく現代に戻れた直刃しゃんですが、ある日いきなり現れた吉良家で見たような謎の女性に「これから江戸時代に飛んで赤穂浪士ぶっ潰すから(意訳)」と言われたら、そりゃあ元禄の世に再降臨せずにはいられません。余談ですが、おそらく黒幕にとって第三章で直刃しゃんが現代に戻ってしまったのは、二章の終わりで「さぁ? 次が最後の宴よ? 足掻いて足掻いて、せいぜい、失意の中、悶え苦しんで死ぬといいわ」とドヤ顔で語っていたことからも、計画外のことだったのでしょう。急転直下の第四章は、赤穂浪士ではなく吉良側の視点から仇討ちの是非を問いただす忠臣蔵という物語のアンチテーゼ。直刃しゃんと共に赤穂浪士の心情で忠臣蔵を追ってきたプレイヤーとしては甲佐一魅(清水一学)を何言ってんだこいつと思いがちですが、現代において常に悪役扱いされる吉良家の末裔としては残念ながら当然でした。なるほど、確かに、赤穂浪士の仇討ちを天晴忠臣の鑑、大正義と思ったかは十人十色だったであろうことは忠臣蔵に疎い自分でも想像に難くないので、彼女の主張には一理あることが窺い知れます。いやあ、面白いな、この一学先生による歴史の授業。しかし、ご城代との決闘における一学さんの「正義こそ! 吉良に有りぃぃぃぃぃぃっ!」は真に迫っていて凄い。御苑生メイさんの演技好きです(小並感)。

そして、長かった忠臣蔵の物語は、泣いても笑っても次が最終章。清水一学が語った黒幕の野望を、果たして直刃しゃんは食い止めることができるのか。最後に残ったヒロインは矢頭右衛門七。彼女をラストルートに持ってきた意味、そして黒幕は深海直刃に対して恨みがある、これらの符号が意味するところは唯一つ。そう、黒幕の正体はあの子に違いないですよ。確信しましたね。さあ、直刃しゃんと清水一学、赤穂浪士、全員のチカラを合わせて、いざ、クライマックス!

⑤第五章『刃・忠勇義烈編』
 「私の目的は唯一つ。赤穂浪士の武勇を地に貶めることよ」

最終決戦での心境←

木を隠すなら森と言いますが、まさか黒幕を隠すならモブとは思わなんだ。彼女の生い立ちを聞くと、なるほど、赤穂浪士や深海直刃という存在に恨みを抱くことは分からないでもないのですが、その、なんだ、もうちょっと表に出てきてもよかったのではないかい(黒幕に対して表に出ろという理不尽な要求)。黒幕に徹しすぎたせいで犠牲になったのだ……むしろ他作品の黒幕が表に出過ぎと、そういうことなのか……。

そのような黒幕さんが一発芸人みたいな立ち位置になってしまう等のハプニングはありましたが、最終決戦自体は死んだと思われていた仲間たちが続々と集結するという王道展開で、千鳥が届いてからの何でもあり厨二バトルによるご都合主義も、これまでの悲劇を帳消しにする意味合いではアリであろうと十二分に燃えることができました。とりあえずご城代や安兵衛さんの本気が見られれば満足する感、あります。赤穂浪士の面々は魅力的なキャラクター揃いなので、ラストは切腹回避のハッピーエンドで安心しました。途中のバッドエンドは大好物ですが、やはり最後は気持ちよく終わりたいですよね、うん。救いのない話も大好物ですけどね。


【キャラクター】 A+
 「最早、我等に退く道は無いのだ!」
 「命を惜しむな!」
 「武士の名こそ惜しめ!」


何度でも言おう。ご城代と安兵衛さんはおっぱいのついたイケメン。男らしい男たちが登場する作品は数あれど、男以上に男らしい女たちが活躍する作品は貴重であり、特にご城代のカリスマっぷりときたら、直刃しゃんだけでなく、赤穂浪士を憎むべき仇敵としている一学(一魅)さんにさえ「役者が違った」とか「有難き幸せ」とか言わせちゃうからヤバい。ご城代のカリスマで元禄の世がヤバい。そんなご城代たちの忠義に敬意を払って仇討ちを見て見ぬ振りした垣見殿と土屋殿も、その場限りのモブとは思えないオーラでヤバい。あの手の無関係な立場の人間が陰ながら応援してくれる展開が好きなのは自分だけではないはず。そんな数多くのリスペクトを受けるご城代マジご城代。でも一番エロいのは立ち絵の時点で横乳さくらんぼポロリしている新八なので、エロゲ的には新八が一番好きです(唐突な裏切り)。


【システム】 A+
作風を体現しているボーカル曲は素晴らしいの一言ですが、本作で何よりも感心したのは戦闘演出(スクリプト)。戦闘シーンにおいて、OPムービーさながらに登場人物が目まぐるしく動いていたのは、エフェクト多用で誤魔化している厨二エロゲが多い中、頭ひとつ抜きん出ておりました。演出は大切大切!


【総評】 A+
 「赤穂こそ」
 「赤穂こそ我が故郷じゃ」


オゥ、アコーローシ! セ シ ボン!(とっても素敵だ!) セ シ ボン!(とっても素敵だ!)
本作は、これまで時代劇というジャンルに一片足りとも興味を抱いていなかった自分、ひいては日本史という先達が築いてきた足跡を軽んじていた自分が所謂ひとつのゴミであったことを自覚させてくれる作品でした(言い過ぎ)。面白いじゃないか忠臣蔵。格好いいじゃないか赤穂浪士。黒幕の扱いが黒幕過ぎた嫌いはあれど、全体を通してここまで楽しませて頂けた作品は久方振りでした。これだからエロゲはやめられぬのよ。シナリオライターである葉山こよーて氏が忠臣蔵の面白さを世に知らしめるべく製作した『ChuSingura46+1 -忠臣蔵46+1-』、それが2013年エロゲにおいて最上級の高評価を受けたということ、それは即ち我々ユーザが葉山こよーて氏の討ち入りにより見事討ち取られ、御首を頂戴されたということに他ならぬ。おのれ赤穂浪士、この歓び晴らさでおくべきか――ファンディスクも期待しています!空白の一年間、現代におけるご城代たちの反応を超見てぇ!
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プロフィール

みとす@ミトシィ

Author:みとす@ミトシィ
生後二年から様々なゲームを節操無くプレイし続け、どこに出しても恥ずかしいゲーマーとなった社会人。救いようのないエロゲマイスターだと近所の奥様方の間では評判。

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